日本外科系連合学会誌
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広汎外陰切除術後に分層植皮術を施行した外陰癌の2例
澤崎 隆藤井 恒夫矢野 健二松尾 由紀
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キーワード: 外陰癌, 分層植皮
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1999 年 24 巻 1 号 p. 116-118

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抄録
われわれは, 61歳および69歳の2例の外陰癌患者に対し, 広汎外陰切除術を施行した後, 分層植皮術を施行した。 2例の外陰癌III期の患者に対して広汎外陰切除術+両側鼠径, 大腿リンパ節郭清術を施行後, 下腹部より15/1000インチの分層皮膚を採取し, 3倍メッシュとして外陰部に植皮した。術後は良好に経過し, 外陰部や下腹部に拘縮, 炎症なども認められなかった。広汎外陰切除術後の分層植皮術は, 術後の違和感が少ないうえ回復も早く, 機能的にも優れていると考えられた。
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