日本外科系連合学会誌
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胃腎同時性重複癌の1例
田中屋 宏爾小長 英二竹内 仁司
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キーワード: 重複癌, 胃癌, 腎癌
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1999 年 24 巻 2 号 p. 226-228

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抄録
症例は58歳, 男性。平成6年2月肉眼的血尿を認め当院泌尿器科を受診した。諸検査にて右腎癌と診断し, 同年3月15日, 開腹下に手術を施行した。開腹時の術中検索にて胃癌を指摘し, 家族の了解の下に一期的に右腎摘出術・幽門側胃切除術D2を施行した。病理診断は腎細胞癌および胃腺扁平上皮癌であった。術後経過良好にて退院し, 再発の徴候無く経過観察中である。胃腎重複癌は比較的まれであるが, 重複癌などの可能性も念頭においた充分な腹腔内検索の重要性があらためて認識された。
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