日本外科系連合学会誌
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直腸脱症例の検討
岡本 規博丸田 守人前田 耕太郎小出 欣和
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2003 年 28 巻 2 号 p. 237-241

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抄録

1988年から2002年の間に手術を施行した直腸脱37症例 (完全直腸脱28例, 不完全直腸脱9例) について検討した。男女比は1 : 1.5と女性に多く, 年齢は24歳から87歳であった。病悩期間は5年以上の症例が約50%に認められ, 多くは脱出を主訴に来院した。全体の6例 (16%) には, 括約筋不全に伴う排便困難, 便漏れ症状を認めた。治療は症状が軽度の症例や高齢者には三輪-Gant手術を施行し, それ以外の症例には直腸後方固定術を基本的に行い, 症例によっては全骨盤底修復術も付加した。また近年では腹腔鏡下手術も導入し, 腹腔鏡下後方固定術を7例に施行した。経過観察期間が短いものの, 開腹および腹腔鏡下後方固定術を施行した全例に再発は認めず, 排便機能面においても充分な満足度が得られたが, 三輪-Gant手術施行例では全体の5例 (36%) に再発を認めた。

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