2006 年 31 巻 6 号 p. 934-936
症例は57歳, 男性。高校時代より心雑音を指摘されていた。感冒症状を主訴に近医受診。心雑音に加え動脈血酸素飽和度の低下を認め, 当院循環器内科へ紹介となる。心臓カテーテル検査施行し, 右室―肺動脈間における著明な圧較差および右室造影において流出路狭窄を認め, また心房中隔欠損症も認められ, 右室二腔症および心房中隔欠損症と診断。手術目的に当科紹介となる。人工心肺下に, 右室異常筋束切除および流出路形成施行。術後の経過は良好で, カテーテル検査においても圧較差の改善を認めた。