日本外科系連合学会誌
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小児胆嚢結石症の1例
松尾 定憲天野 定雄櫻井 健一榎本 克久栗籐 克己西田 茂
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2006 年 31 巻 6 号 p. 988-991

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抄録

今回われわれは小児胆嚢結石症の1例を経験したので報告する。症例は14歳, 女児。主訴は右季肋部違和感であった。平成15年7月頃より右季肋部違和感が出現し近医受診したが症状軽快しないため当科紹介受診。腹部超音波検査にて胆嚢内に径約10mmのHyperechoicmassがあり, また腹部MRI検査 (T2強調画像) にて胆嚢内にLowintensitymassを認め, DIC検査では胆嚢は造影されず, 総胆管の拡張もなく陰影欠損もなかった。症状を有するDIC陰性胆嚢であったため胆嚢結石症の診断にて腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した。摘出検体では胆嚢頸部に嵌頓する混成石を認めた。術後経過は良好で術後4日目に退院し現在外来通院中である。

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