日本心臓血管外科学会雑誌
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症例報告
Ross 手術により救命しえた大動脈炎症候群を伴った大動脈弁位人工弁感染の1例
門脇 晋石川 進川崎 暁生禰屋 和雄鈴木 晴郎阿部 馨子渋谷 誠高見 博上田 恵介
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2009 年 38 巻 1 号 p. 71-74

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抄録

症例は60歳男性.2年前に大動脈炎症候群による大動脈弁閉鎖不全症,上行大動脈拡大に対して,大動脈弁置換術,上行大動脈置換術を受けた.以後ステロイドの内服を行いながら外来通院していたが,小脳梗塞で入院した.人工弁感染による弁輪部膿瘍と診断され,準緊急手術を施行した.手術では破壊された弁輪部を郭清・修復後,Ross手術を行い救命した.Ross手術は大動脈弁位人工弁感染に対する選択肢の一つと考えられた.

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© 2009 特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
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