日本心臓血管外科学会雑誌
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症例報告
左冠動脈主幹部への特発性冠動脈解離に対する緊急冠動脈バイパス術
大澤 肇藤松 利浩高井 文恵鈴木 博之
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2010 年 39 巻 6 号 p. 314-317

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抄録
症例は35歳の女性,胸痛を主訴として来院した.心臓カテーテル検査にて,左冠動脈主幹部への特発性冠動脈解離による高範囲の急性心筋梗塞と判断し,緊急冠動脈バイパス術を施行した.手術にて救命されたが,心機能が回復するまでに長期間を必要とし,最終的に多臓器不全を引き起こし第78病日に死亡した.特発性冠動脈解離は,危険因子のない健康な若年者に発症し,突然死の原因となる.発症は予測不能であるため,通常の臨床経過では救命困難となりやすく,早急な診断と速やかな血行再建が必要である.
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© 2010 特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
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