日本心臓血管外科学会雑誌
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[先天性疾患]
若年左冠動脈主幹部起始部閉塞に対し,オフポンプ冠動脈バイパス術を施行した症例
山中 憲小宮 達彦恒吉 裕史島本 健
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2016 年 45 巻 2 号 p. 73-75

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抄録
症例は14歳,男性.運動中に失神があり,精査にて左冠動脈主幹部の低形成を認めたため,心筋虚血に伴う心原性失神と診断し,左冠動脈領域への血行再建を行うこととした.手術は,非体外循環下に左内胸動脈を用いて1枝バイパス術を施行した.術後のグラフト開存は良好で,胸部症状,虚血所見なく経過している.若年期に胸部症状,失神が契機に発見された左冠動脈低形成の手術症例を報告した.左冠動脈の形態異常に伴う虚血の関与は稀ではあるが,突然死の原因となることもあり注意が必要である.また,このような症例に対して,冠動脈バイパス術は有用であると考えられた.
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