天理よろづ相談所病院心臓血管外科
2018 年 47 巻 6 号 p. 307-311
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腎動脈瘤は無症状で経過することが多く,治療適応について一定の見解はないとされている.今回われわれは,画像検査にて偶然指摘され,手術を施行した3例を経験した.いずれの症例も泌尿器科医師が腎・副腎手術で用いるアプローチ法により腎動脈瘤を露出し,腎保護液を投与したのちに,腎動脈瘤の切除術を施行した.良好な術野を得ることができ,腎機能の悪化を認めずに経過した.腎動脈瘤手術における到達経路・再建方法・腎保護法は十分に満足されるものであった.
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