大阪府済生会野江病院心臓血管外科
ベルランド総合病院心臓血管外科
2022 年 51 巻 4 号 p. 208-212
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
心臓原発未分化多形成肉腫はきわめて稀な心臓悪性腫瘍であり,その予後はきわめて不良である.症例は当院初診時47歳の女性,45歳時に労作時呼吸困難で前医を受診し,心臓エコー検査で左心房に巨大腫瘍を認め切除術を行った.初回手術後の病理検査で未分化多形成肉腫と診断された.その後再発を繰り返し当院で4回の再手術を施行し,Pazopanib投与による化学療法を併施した.初回手術より5年の長期生存が可能となったのでこれを報告する.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら