日本心臓血管外科学会雑誌
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症例報告[大血管]
術中に外傷性肝損傷が発覚した急性A型大動脈解離の1症例
山内 博貴大橋 壯樹景山 聡一郎児島 昭徳森田 英男菱川 敬規曽我部 博文
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2024 年 53 巻 5 号 p. 267-269

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抄録

急性A型大動脈解離では意識消失による転倒にて外傷を伴うことがある.意識障害が遷延する場合,術前に見逃されることがある.症例は81歳女性.意識消失を伴う急性A型大動脈解離破裂にて緊急手術となった.術前ショック状態で,心タンポナーデ解除後も改善が乏しかった.部分弓部置換術(腕頭動脈再建)を施行した.閉胸前に大量の血性腹水を認め,試験開腹にて転倒による外傷性肝損傷と診断し,ガーゼパッキングおよびABTHERA®(3M,ミネソタ州,アメリカ合衆国)装着にて手術を終了した.翌日,二期的に閉腹した.術後経過は良好で,リハビリテーション継続のため転医した.

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