2024 年 53 巻 6 号 p. 358-361
症例は65歳女性.背部痛を主訴に近医で診断された両側水腎症のため,当院泌尿器科へ紹介.CTで両側内腸骨動脈瘤(右:30 mm,左:26 mm)を認め,瘤による尿管圧迫が水腎症の原因であった.まずは両側尿管ステント留置を行い,水腎症の改善を得たのち,全身精査を行った上で開腹による腹部大動脈人工血管置換術,両側内腸骨動脈瘤切除術を施行した.周術期合併症なく遠隔期に尿管ステントも抜去されている.今回両側同時に水腎症を来した両側内腸骨動脈瘤に対して,外科的加療を要した症例を経験したため報告する.