2024 年 53 巻 6 号 p. 354-357
動脈瘤破裂による血腫が周囲組織に被覆され,進行性の出血がないchronic contained ruptureでは,動脈瘤破裂の典型的な症状を欠き,診断に時間を要することがある.症例は78歳,男性.右下肢痛を呈し整形外科にて精査したところ,腹部大動脈瘤chronic contained ruptureと診断された.画像所見では腰椎の融解を認め感染も否定できないため,リファンピシンを準備し準緊急で人工血管置換術を施行した.術後も右下肢の神経症状は改善せず,整形外科にて椎体固定術を行った.文献的考察を加えて報告する.