抄録
72歳の男性に対し bipolar Nd-YAG laser dissector を用いて大伏在静脈を採取し, 4枝バイパスと心房中隔欠損孔の直接閉鎖を一期的に行った. 大伏在静脈の側枝を双極構造となっているダイセクターではさみ, 波長1.064μmのNd-YAGを連続波で照射した. 出力13ワットで約5秒間照射することにより側枝は切離され, 出血もなかった. 術後の造影検査でグラフトは全て開存しており, 壁の不整や瘤様拡張はなく血流も非常にスムーズであった. Bipolar laser dissector を用いることにより結紮糸とハサミを使わない静脈採取が短時間で可能となった.