高齢者孤立性大動脈弓離断症の1治験例

申 範圭; 熊本 隆之; 山野 元嗣; 角田 智彦; 上田 敏彦

doi:10.4326/jjcvs.26.407

高齢者孤立性大動脈弓離断症の1治験例

申範圭, 熊本隆之, 山野元嗣, 角田智彦, 上田敏彦

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キーワード: 孤立性大動脈弓離断症, Pillsbury 型大動脈弓離断症, 成人大動脈弓離断症

ジャーナルフリー

1997 年 26 巻 6 号 p. 407-410

DOI https://doi.org/10.4326/jjcvs.26.407

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抄録

症例は67歳, 男性, 上肢高血圧, 心不全の精査目的にて入院し, 大動脈造影の結果, 孤立性大動脈弓離断症A型と診断した. 手術は, 胸骨縦切開, 腹部正中切開を加え, 大腿動脈送血, 右房脱血の常温部分体外循環下に, 上行大動脈から横隔膜レベルの下行大動脈に extra-anatomical bypass を設置した. 術直後より上下肢血圧差は消失し, 心不全は改善した. 本症例は, 検索しえた限りでは最高齢手術症例であった.

責任著者(Corresponding author)

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