日本心臓血管外科学会雑誌
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原発性大動脈腸管瘻を伴った腹部大動脈瘤に対する2治験例
井上 雅博大庭 治七条 健中井 幹三新井 禎彦柚木 継二徳永 宜之
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2001 年 30 巻 1 号 p. 29-32

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抄録
当科で1991年1月から1998年12月までに行った腹部大動脈瘤人工血管置換術は197例であった. そのうち2例 (1%) が原発性大動脈腸管瘻を伴った腹部大動脈瘤であった. 手術は瘻に対して直接閉鎖を, 腹部大動脈瘤に対しては感染の可能性のある大動脈瘤壁の摘出と人工血管置換術ならびに大網充填術を行った. 2例とも救命し得た. 感染源をなくし抗感染作用と抗炎症作用を有した大網を用いることによって感染と人工血管腸管瘻の予防は可能であった. 原発性大動脈腸管瘻に対して, 瘤壁切除, 人工血管置換術ならびに大網充填術が有効と思われた.
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