川崎社会保険病院心臓血管外科
菊名記念病院心臓血管外科
2003 年 32 巻 6 号 p. 370-373
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冠動脈二枝病変をもつ重度糖尿病患者に対し,ステント挿入術後,動脈穿刺部に止血ディバイスを用いた.その後,右大腿動脈MRSA感染,動脈破裂をきたしたため,大伏在静脈を用いて血管形成術を施行した.しかし,動脈感染は制御不能となり再動脈破裂をおこしたため,閉鎖孔バイパス術と厳重な血糖管理を行い改善にいたった.大腿三角部重症感染に対し,閉鎖孔バイパス術は有用であったとともに,患者背景の熟知,基礎疾患の十分な管理下に先進諸治療はなされるべきである.
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