日本栄養士会雑誌
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妊婦における主食・主菜・副菜のそろった食事の頻度と栄養素および食品摂取状況について~松戸市の実態調査~
石川 有希子宮川 淳美高橋 佳子吉村 雅子安川 由江吉野 有夏櫻井 愛子納富 あずさ古畑 公
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2018 年 61 巻 4 号 p. 205-213

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抄録

本研究は、ママパパ学級に初参加した初産婦を対象として、主食・主菜・副菜のそろった食事の頻度と身体状況、生活状況、栄養素および食品摂取量の関係を明らかにし、松戸市健康増進計画(第3次)推進のための基礎資料を得ることを目的とした。主食・主菜・副菜がそろった食事の摂取頻度 “1日2回以上” 群と “1日2回未満” 群を比較した結果、BMI、非妊娠時の体重、非妊娠時の体重と現在の体重の差、妊娠週数、健康維持のための活動については、両群間に有意な差は認められなかった。栄養素および食品群別摂取量については、“1日2回以上” 群は “1日2回未満” 群に比べると、総エネルギー、たんぱく質エネルギー比、ビタミンB1、葉酸、カルシウム、鉄、カリウム、総食物繊維および米類、豆類、野菜類、魚介類の摂取量が有意に多かった。しかしながら、日本人の食事摂取基準(2015年版)をもとに、不適切摂取者の割合を算出した結果、“1日2回以上” 群においても、ビタミンB1不足者63%、食物繊維不足者69%、脂質および食塩の過剰摂取者は100%である等、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が “1日2回以上” だけでは、適切な栄養素摂取量につながらない可能性が示唆された。

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