2025 年 68 巻 7 号 p. 397-403
開腹幽門側胃切除手術における術後早期の未充足エネルギー量を検討し、体重回復に向けた目標エネルギー量を推定した。対象は2019年3月から2021年4月に開腹幽門側胃切除術を施行した10人。調査期間は手術日から8病日までとした。白血球数ならびにC反応性蛋白質から炎症反応の推移を確認した。外因性エネルギー量は輸液および食事摂取量から算出した。Harris-Benedictの式で求めた基礎エネルギー消費量ならびに間接熱量測定による安静時エネルギー消費量と外因性エネルギー量の差を算出した。調査期間の外因性エネルギー量(kcal/kg)は96.6±13.7、BEE(kcal/kg)は187.4±16.9、REE(kcal/kg)は190.2±31.3だった。未充足エネルギー量(kcal/kg)はBEEに対して90.8±10.4、REEに対して91.5±19.9と考えられた。術後の栄養管理計画は未充足エネルギー量を考慮して目標エネルギー量を設定し、患者と共に実施可能な栄養管理計画を立案することが課題である。