歯科材料・器械
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原著
温度に依存する金・銀・銅の密度変化と凝固収縮率
河合 達志
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1982 年 1 巻 3 号 p. 286-298

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抄録
歯科鋳造における収縮を考察する基礎データを蓄積するために, 純金, 純銀, 純銅の密度を, 静滴法を基礎とした装置を使用して, 室温から約 1400℃までの範囲で測定した. 液体, 凝固時, 固体における熱収縮を各々, できる限り他の物質の影響の無い状態で, 密度の温度依存性から決定した.
凝固時における体積の減少は金において 5.2%, 銀において 5.0%, 銅においては4.9%であった.
この結果から歯科鋳造における収縮について厳密な考察を行なった.
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© 1982 一般社団法人 日本歯科理工学会
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