歯科材料・器械
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原著
チタン合金の超塑性成形における拡散接合の研究
奥野 攻中野 毅浜中 人士加藤 勇
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1991 年 10 巻 4 号 p. 483-491

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抄録
超塑性成形には維持装置が一体で作りにくいことや厚さを部分的に変えられないなどの欠点がある.そこで超塑性成形と同時に維持装置やTi-6Al-4V合金板などを接合するための拡散接合を検討した.Ti-6Al-4V合金の超塑性成形時に純チタン, Ti-6Al-4V合金, Ti-20Cr-0.2Si合金, コバルトクロム合金を中間材と共に重ね合わせ拡散接合を行い, 接合強さを求め, 界面の元素分析を行った.この結果, 中間材としてパラジウム箔や14K〜20Kの金ろう箔を用いれば純チタン, Ti-6Al-4V合金, Ti-20Cr-0.2Si合金がTi-6Al-4V合金の超塑性成形と同時に簡単に拡散接合できた.コバルトクロム合金では14K〜20Kの金ろうを接合面にあらかじめ流ろうしておくことによりTi-6Al-4V合金との拡散接合が可能であった.
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© 1991 一般社団法人 日本歯科理工学会
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