歯科材料・器械
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原著
歯科用セメントに関する研究 : 第2報 グラスポリアルケノエートセメント修復物の能率的な仕上げ研磨法について
細田 裕康山田 敏元尾上 成樹
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1992 年 11 巻 2 号 p. 233-243

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抄録
グラスポリアルケノエートセメント修復物の適切な研磨法を確立するため, 3種の市販品について種々のシリコンポイントを用いて研磨時期を変化させて研磨実験を行い, それら研磨面の表面粗さが測定された.また, 硬化したセメント表面のヌープ硬さも研磨時期に一致した時期に経時的に測定された.これら仕上げ研磨面の二次レプリカがSEMにより観察された.1.グラスポリアルケノエートセメント修復物の研磨方法は練和開始後一週間以降に行われるべきである.2.シリコンポイントハードレッドとシリコンポイントブルーの併用による注水下の研磨が, 最も滑らかなセメント研磨面を作り得た.3.セメント研磨面の表面粗さと, 硬化した表面のヌープ硬さの間には高い負の相関が認められた.
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© 1992 一般社団法人 日本歯科理工学会
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