歯科材料・器械
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原著
ガリウム合金の耐食性について
洞沢 功子[タカ]橋 重雄
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1996 年 15 巻 3 号 p. 192-201

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抄録
アマルガムに代わる材料として, 近年, 水銀を含有しないガリウム合金が開発され市販もされるようになった.本実験は, 浸漬試験, サイクリックボルタンメトリ, X線マイクロアナライザによる試験片の表面観察および面分析という一連の腐食試験法を用いて, ガリウム合金の耐食性について検討を行った.その結果, ガリウム合金の1%NaCl溶液中での腐食過程は, 早期にCore周囲のリング状反応相から未反応Gaの溶出が生じ, 続いて長期的にマトリックスからSnとInが選択的に溶出することがわかった.
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© 1996 一般社団法人 日本歯科理工学会
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