歯科材料・器械
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原著
鋳造用リングライナーに関する研究XIV : ライナーの引張強さ
高岡 謙次廣瀬 英晴臼井 伸行由井 眞司黒谷 友子西山 實
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2003 年 22 巻 6 号 p. 525-530

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抄録

鋳造用リングライナーの引張強さを測定し,ライナーのかさ密度,空隙率,被圧縮率との関係について検討した.ライナーはセラミックファイバー系14種(A群:ロックウール系,B群:セラミックファイバー低温系,C群:セラミックファイバー標準系,D群:セラミックファイバー低温〜標準系,E群:カオリン系)を用いた.引張試験片は,ダンベル型で平行部の幅および長さは10×20mmとした(n=5).ライナーの引張強さは,E群の製品が12.73MPaと著しく大きな値を示し,他の13製品では0.27〜3.01MPaを示した.ライナーの引張強さとかさ密度との間には正の相関が,空隙率との間には負の相関が,被圧縮率との間には負の相関が認められた.

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© 2003 一般社団法人 日本歯科理工学会
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