歯科材料・器械
Online ISSN : 2188-4188
Print ISSN : 0286-5858
ISSN-L : 0286-5858
原著
歯科用合金の接着に関する研究 : III.合金の各種表面処理が接着耐久性に及ぼす効果
松村 英雄
著者情報
ジャーナル フリー

1986 年 5 巻 2 号 p. 209-216

詳細
抄録
MMA-TBB系レジンによる歯科用合金の接着に関する研究の一環として, 金属の接着試験法と合金の表面処理法について検討した.純金属を用いた接着耐久性試験の結果, AlとSnが良好な接着性を示した.また熱サイクル試験は長期水中浸漬試験に比して過酷な試験であり, 接着耐久性の判定に有効な方法であると考えられた.合金の表面処理はType IV金合金および金銀パラジウム合金に対してはSn電析法, ニッケルクロム合金に対しては塩化第二鉄アセトン溶液処理法が有効であった.
著者関連情報
© 1986 一般社団法人 日本歯科理工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top