歯科材料・器械
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原著
形状記憶ポリマーの歯科材料への応用 : 第1報 物性について
木村 博寺岡 文雄
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1986 年 5 巻 2 号 p. 317-320

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抄録
ポリノルボルネンと空気中および真空中で加熱したポリノルボルネンの物性について検討した.ポリノルボルネンのガラス転移温度は41.5℃で, 空気中の加熱では130℃付近から酸化した.酸化によりハイドロパーオキサイドやカルボニル基が増加した.2θが18°付近の比較的シャープなX線回折ピークは非晶ハローによるものと考えられ, 分子はかなり規則的に配向していると思われる.ポリノルボルネンは二重結合を持ったポリマであることを確認した.
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© 1986 一般社団法人 日本歯科理工学会
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