歯科材料・器械
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原著
歯科用金属の表面張力測定法
岡崎 邦夫中村 英雄西村 文夫野本 直
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1988 年 7 巻 4 号 p. 653-659

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抄録

歯科金属の表面張力は鋳造性に大きく影響する, したがってそれを簡単に求めるために歯科用金属凝固時の表面張力測定モデルを考案し, その表面張力の計算式を求めるとともに銀の表面張力を求めた. また, 銅, すず, 亜鉛等にも応用可能であったがTi, Crには不適当であった. 円柱状試片の上端と下端にYoung-Laplaceの式をあてはめて表面張力を導く式を以下のように求めた. 〔numerical formula〕アルゴンアーク炉を用い円筒状グラファイトるつぼ内で金属を溶解して試片を作り, 冷却後下端隅角部の曲率半径などを測定して表面張力を求めた. 1. 密度を直接的に知る必要がなく簡便に行うことができる. 2. 約0.4〜2.5 gの少量の試料で測定することができる.

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© 1988 一般社団法人 日本歯科理工学会
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