抄録
本研究では,作業構造の分類をもとにセル生産の習熟実験を行い,達成度手法を用いて作業習熟の解析を行った.その結果,習熟状態の評価量である達成度の値は,作業日数の増加にともなう増加傾向を示した.さらに,セル生産の各作業因子別に達成度を検討すれば,身体労働作業においては作業1日目と作業5日目の間にあまり差が見られなかったが,知的労働作業においては大幅な増加が見られた.また,習熟過程の作業時間の減少傾向を示す傾向指数と作業時間のばらつきを示す変動率の関係を検討した結果,傾向指数の増加にともない変動率が減少する負の相関関係が確認できた.以上の結果から,セル生産における作業者の習熟状態を推定することができる評価モデルを提示した.