2017 年 53 巻 5 号 p. 167-177
本研究では,看護コミュニケーション教育支援システムにおけるリフレクション機能を開発した.これは仮想病室において身体性アバタを介した看護実習生,患者役を体験できるとともに,ロールプレイングを実施後に各人称視点で振り返り,コミュニケーション技術を学習できる機能である.リフレクション機能の有効性を検証する目的で,看護学生10組2 0人を対象にロールプレイングによるシステム評価実験を行った.従来システムとの比較により「コミュニケーションに対する課題を明確にできたか」「自己の振る舞いを意識できたか」において有意水準5%で有意差が認められ,リフレクション機能が高く評価された.また本システムの実践演習での有効性を確認するために,模擬患者参加型コミュニケーション演習後にアンケート調査を実施した.その結果、システムの使用経験の有無により「模擬患者との一体感を感じることができたか」において有意水準5%で有意差が認められるなど,本システムの有効性が示された.