2023 年 59 巻 6 号 p. 274-279
本研究では,映像のトランジション時における主観的な連続性評価と視線の動きの関連について,主観評価と視線計測データの分析を通して検討した.刺激として,ショット構成2水準(寄り→引き,引き→寄り),動きの一致2水準(一致,不一致),背景2水準(あり,なし)の3要因を採用した映像を作成した.実験では参加者に刺激を提示し,2つのショットの繋がりが連続的に見えたかどうかを5段階で評価させた.実験の結果,トランジション前後に視線が相対的に大きく動く場合に,主観的な連続性評価が低くなることが示唆された.