石油精製プラント等の大規模生産・製造現場では軽労化や省人化が望まれている.しかし,設備のロボット化等の自動化も改修コストが大規模となり即時には現実的ではない.そのため人手での作業が今後も一部継続されていく可能性が高い.また,このような作業現場は,従来は成人男性の作業者が殆どであったが,近年は労働人口の低下や全員参加社会の推進で高齢者や女性作業者等の多様性が増加している場合がある.従来,成人男性に対して設計運用されてきた設備は,このような多様な作業者に対して身体的な負担となっている可能性もある.本報告では石油精製プラントのバルブ開閉操作に着目して,その作業負担を実態調査した.