2025 年 61 巻 Supplement 号 p. 2G03-02
Mixed Reality(MR、複合現実)の発展によって、現実世界に仮想物体を置いて、作業や鑑賞を行なう機会が増加しつつある。その一方で、仮想物体の表現に対するユーザの行動を対象とした研究は少ない。本研究では、仮想物体の表現としてインタラクションの有無、透明度、サイズに着目し、それらの違いが仮想物体に対する存在感や、それを避ける・退かすといった振る舞い方に差異を生むのか検討することを目的とした。(1)では仮想物体を机の上に提示し、その奥にある物体を取得する際のユーザ体験について、心理指標の測定やハンドトラッキングによって比較・検討を行なった。