2016 年 105 巻 2 号 p. 222-229
2008年以来初の改訂となる2014年度版ACC/AHA(American College of Cardiology/American Heart Association)弁膜症ガイドラインが発表された.治療法の進歩により手術成績が向上したため,このガイドラインでは治療介入閾値の引き下げが行われ,これにより手術適応患者の範囲が拡大している.このガイドラインをもとに器質的MR・機能性MRに対する治療介入のタイミング,弁形成vs.弁置換:治療法の適応・問題点について詳述する.