人間工学
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反応時間における「フィードバック効果」の検討
塹江 清志
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1974 年 10 巻 5 号 p. 181-186

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抄録
心理的不応期の現象に関する仮説として,「単一回路」仮説が有力とされているが, この仮説によって予言されるISIとRT2との関係と実測によっ得られるそれとの不一致が指摘された. そこで,「単一回路」仮説と「フィードバック」効果を併せて考えるとき, 導出されるISIとRT2との関係は, いわゆる「のこぎりの刃」型の理論曲線となるので, 実測値に一致することが分った. 従って, 本研究の目的は, ISIとRT2との関係についていわゆる「のこぎりの刃」型の曲線を得ることであった. 最小のISI 70msec., 最大のISI 2080msec. を含む11のISIの値を用いた結果, 3ケ所において局所的なピークがみられる「のこぎりの刃」型の曲線を得ることが出来た.
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© 一般社団法人 日本人間工学会
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