人間工学
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列車運転における視作業分析
水田 淳一伊南 盛治吉岡 哲二工藤 盈伊藤 祐天飯山 雄次
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1975 年 11 巻 2-3 号 p. 55-61

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抄録

列車を運転する際の注視行動の定量化と, 視覚情報を追求する特徴をあきらかにするため, アイカメラを用いて電車運転士の視線分析をおこなった. その結果, 前方看視は正面約10°の範囲に注視点が多く, 1回当り0.5~0.9sec帯に代表される短時間のスキャンニングが繰返されている. また, カーブや踏切, 駅ホームなど, 情報が不足, あるいは複雑なところでは注視時間もながく, 注意の度合がたかまる傾向をあらわし, 信号への視線は見えはじめの段階で多く向けられているなど, 幾つかの特色があきらかになった.

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© 一般社団法人 日本人間工学会
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