人間工学
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製糸女子作業者の作業服に関する調査
重松 正矩
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1976 年 12 巻 2 号 p. 63-67

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抄録
製糸業 (繭からの生糸製造) に従事する婦人の多くは若いが, 作業服のスタイルはよくない. また作業は手足の盛んな動きを必要とするが, 作業服の素材も適当でない. 製糸女子作業者の作業服を改良するため, 新旧二態の作業服を比較検討して, 次に示す結果を得た. (1) 綿製ニット作業服は吸湿性に富み, 体によくフィットして活動的であるが, 女子若人の作業服としては, 縫製, デザイン, 色彩も重要である. (2) 作業中の前屈姿勢による腰部のめくれを防止するために, 適当な素材, 例えばストレッチインサイドベルトなどの使用が望ましい. (3) 女子若人は服装に対する不平が多いから, 理想の作業服を作製するには作業服を着る側の意見を十分にとり入れることが必要である.
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© 一般社団法人 日本人間工学会
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