人間工学
Online ISSN : 1884-2844
Print ISSN : 0549-4974
ISSN-L : 0549-4974
顔面および頸の形態的因子と被服構成における衿型との関係についての研究
栃原 きみえ高部 美保加藤 よし己
著者情報
ジャーナル フリー

1976 年 12 巻 3 号 p. 81-91

詳細
抄録

女子の顔面および頸の形態的因子と被服の衿型との関係を審美面から追求するために, 先に類型化を試みた顔型の中から円, だ円, 卵, 逆卵, 角, 菱の6種類をとりあげ, 頸型5種類と組み合わせて30種類の資料を作成した. それらと, 衿型の最も基本的なU型, 船底型の各4種類との適合関係をアンケート形式による官能検査を行った. その結果, 顔, 頸, 頸型の相互関係において最も適合度が大の傾向を示したのは卵型であり, 小は角型であった. また衿型ではU字型, 船底型ともに頸窩点を通るものは適合度が最も小の傾向であった. 今回は第1段階としての研究の手がかりを得たので, 更に研究要素を増して発展させて行きたいと考えている.

著者関連情報
© 一般社団法人 日本人間工学会
次の記事
feedback
Top