人間工学
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表面あらさ感における個人差の解析
野呂 影勇犬飼 幸男斉藤 幸子
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1976 年 12 巻 6 号 p. 227-235

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抄録

金属加工面の表面あらさデータを用い, 個人差解析方法論に関する研究を行った, データは, 3つの統計解析モデルで計算をした. すなわち, 多次元解析法 Kruskal のMDSCAL, 因子分析そして Carroll-Chang のベクターモデルである. 解析の結果, 次のことがわかった. (1) Kruskal のMDSCALをデータに適用した結果, あらさ判断構造と技能者, 素人グルーブ間の相違. (2) 因子分析により, 被験者間の判断共通性がどの程度のものか. (3) ベクターモデルにより個人間の相違が試料の物理特性との関係で把握された. モデルの実際的応用と限界についても論じた.

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© 一般社団法人 日本人間工学会
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