人間工学
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桂枝雀による落ちの4分類の実験的検討
増山 英太郎勝見 正彦
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キーワード: 桂枝雀, 落語, 落ち, おかしさ
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1994 年 30 巻 3 号 p. 157-164

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抄録

桂枝雀は, 落語を聞いている者の心理的プロセスによって落ちを4分類した. この4分類の妥当性について検討, 考察することを目的として実験を行った. 桂米朝の語る8演目の落語のビデオを15名の大学生に見せ, 落ちのおかしさと印象に関する12個の質問項目に, 7段階で評定させた. 被験者全体の評定点を主成分分析した結果,“合わせ”,“なるほど”,“まとも”,“常識的”,“ドンデン返し”の5因子が得られ, このうち“まとも”を除いた4因子は各々, 桂枝雀の分類“合わせ”,“謎解き”,“へん”,“ドンデン”に対応するものであった. 次に各演目の主成分得点を求めプロットした図を考察してみると, その落ち分類各々に対応する主成分が高くなっている演目と, 必ずしもそうなっていない演目とがあった.

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© 一般社団法人 日本人間工学会
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