人間工学
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作業手順情報の記憶過程に関する研究
Pongthorn JITTACHALOTHORN
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1998 年 34 巻 3 号 p. 129-142

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抄録

本研究では情報の記憶過程の特徴と個人特性を調べる方法を提案するために, コンピュータから与えられる作業手順情報をもとに有効な取付場所記憶方法と“取付場所-部品-部品置場所”の記憶順序で情報を記憶し, 部品箱に配置された単純な部品を所定の位置に取り置く作業を対象にした実験を行った. 記憶境界線モデルと記憶境界線パターンを用いて取付点数が記憶過程に与える影響を動作レベルで分析することによって, 作業手順情報の記憶過程には中間先行型と周囲先行型記憶過程があることと, 取付点数の変化による記憶境界線を把握することができた. さらに実験と基準の記憶境界線を比較することによって, 個人特性を分析・評価することが可能になり,“要素作業を前半・後半に分割したうえで, 先に前半の要素作業を中間先行型記憶過程で, 次に後半の要素作業を周囲先行型記憶過程で記憶する”という作業ガイドラインを提案することができた.

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© 一般社団法人 日本人間工学会
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