人間工学
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狭路走行支援システム使用時における高齢ドライバー特性に関する研究
佐藤 稔久川嶋 弘尚大門 樹池田 敦木下 昌裕
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2004 年 40 巻 1 号 p. 1-11

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抄録

狭路走行支援システム使用時における高齢ドライバーと若年ドライバーの運転特性を運転行動, 注視行動, 主観的評価の観点から比較した. ドライビングシミュレータを用いた実験では, 細街路に駐車車両と電柱を配置して狭路を構築した. 運転支援システムとして, 狭路を安全に通過するための推奨経路, 各障害物と自車の位置関係を車載ディスプレイに表示したシステムと, 車載ディスプレイ情報に加えて推奨経路通りに走行するための推奨ステアリング操作量をヘッドアップディスプレイに提示したシステムを使用した. 加齢による視覚機能および情報処理リソースの変化から, 車載ディスプレイ情報のみでは高齢ドライバーに対して狭路走行中に運転支援システムとして有効でないことが示唆された. 車載ディスプレイ情報と推奨ステアリング操作量を提示した場合は, 注視行動およびドライバー認知過程の改善が見られ, 高齢ドライバーも狭路走行中に利用できることが示唆された.

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© 一般社団法人 日本人間工学会
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