眼球運動, 調節作用の連携動作の解析
1971 年 7 巻 4 号 p. 193-200
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1971 年 7 巻 4 号 p. 193-200
人間の眼の輻輳運動と調節作用の機構を一種のフィードバック制御系とみなし, 入力と出力の関係の測定から, 内部の情報処理機構の特性を推定した. 特に輻輳と調節の2つの機構が相互に関連を保ちながら動作を行なう点に注目し, この連携動作の機構の解析を行なった.
両眼視差による立体表示の方法と同様の原理によって, 前後に見掛け上の運動を行なう視標を作り, これを注視する際の輻輳運動と調節作用を測定した. その結果, このような不自然な入力に対しても, 輻輳と調節の結合状態は正常な入力に対する場合とあまり変らないことが推測された. またこの場合に眼に生ずる疲労の効果についても検討を加えた.
