パターン認識の処理; 正規化の手法, 特微観測値の抽出, および分類処理に関するアルゴリスムを単純な手がき幾何図形による実験データの分析から検討するのが本論の目的である. 大きさの異なる2種類の正方形のワクの中に図形をかくことが被験者に課せられ, この両条件に対して, 多変量正規観測値の平均ベクトル, 共分散行列の一様性が満たされるような単純な正規化手続が検討された. また異常ダータきもつ入力パターンを検出するために, 多変量統計管理の考え方がパターン認識処理に導入された. 結果は2つの実験を通して, この一連のパーン認識処理が満足のいくものであることを示した.