2024 年 31 巻 1 号 p. 18-21
超音波画像診断装置(以下,超音波エコー)はリハビリテーション分野において幅広く活用されるようになってきた.『診断』は禁止されているが,触診や治療時における補助的な役割として簡便にリアルタイムで動態を評価することが可能である.そして,我々理学療法分野において超音波エコーを使用した研究成果の報告が増えており,超音波エコー評価で描出することで筋機能低下や拘縮の評価などが可能である.さらに,Computed Tomography(CT)やMagnetic Resonace Imaging(MRI)と比較して安全に簡便に即席で測定できることも超音波エコーの特徴であると考える.今回は,日常臨床で簡便に使用可能な超音波エコーを用いた筋・腱組織の測定方法とその研究成果について概説を行う.