体外循環技術
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研究論文
アルカレミア環境下の赤血球凝集に関する研究
曽山 奉教吉田 秀人筏 義人
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2012 年 39 巻 2 号 p. 138-143

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抄録
 体外循環中のアルカレミア環境下では、いが状赤血球による赤血球凝集(凝集)により人工肺前後の圧較差(圧損)および静脈リザーバフィルタ内外の液面差(ホールドアップ値:HU)が増大するといわれている。そこで凝集とpHの関係について、牛血を使用した4条件下でpHを上昇させ、圧損とHUの時間変動を測定した。その結果、O2吹送でpHが上昇しても、NaHCO3(メイロン)添加がなければ凝集を認めず、メイロン添加によるpH上昇ではメイロン添加量が多いほど、凝集の程度は大きかった。また、CO2吹送でpH上昇を抑制すると、メイロン添加量が多くても凝集を認めず、CO2吹送を停止にすると、pH上昇に伴う凝集を認めた。次に、凝集を解除するためにCO2吹送と限外濾過法(extracorporeal ultrafiltration method:ECUM)の2方法によりpHの低下を試みた。その結果、CO2吹送開始後、pHは低下し凝集は速やかに解除され、問題なく循環を維持したが、ECUMでは凝集解除が不十分であった。
 凝集はpHのアルカリ化とメイロンに含まれるNaHCO3の相乗効果によるものであり、凝集解除法としてCO2吹送が有用であると結論した。
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© 2012 一般社団法人 日本体外循環技術医学会
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