体外循環技術
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原著
基本操作手技習熟度の定量評価とチェックシートを用いたシナリオ達成度評価の関係性の検討
小松 真也二宮 伸治
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2015 年 42 巻 4 号 p. 393-399

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抄録

 体外循環操作訓練の評価は指導者に委ねられているが、多人数を対象とする場合は、訓練者自ら評価を行える環境が望ましい。この環境を構築して総合的な能力の評価を実施するには、シナリオトレーニングを定量的に評価できる手法を確立し、基本操作手技とシナリオトレーニングの定量評価の関係性を明らかにする必要がある。 本研究では養成校における学生91名を対象とし、シナリオトレーニングにチェックシート手法を導入して達成度の定量評価を行う環境を構築した。次に基本操作手技およびシナリオ達成度評価の関係性を検討するため、血圧維持を課題とする基本操作手技評価の後にシナリオトレーニング評価した群と、逆の順序で実施した群に分類し、それぞれの評価を比較した。 その結果、基本操作手技評価を先に実施した群は、シナリオトレーニング時に有意に血圧維持習熟度が上昇したが、シナリオ達成度評価には有意差が認められなかった。このことより体外循環操作の総合的な能力を評価するためには、基本操作手技とシナリオ達成度の定量評価を統合したトレーニング様式を検討する必要が示唆された。

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© 2015 一般社団法人 日本体外循環技術医学会
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