体外循環技術
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ME機器中央管理における機器選定の現状
田畑 喜朗関口 敦会田 治男深谷 隆史片倉 健二郎森田 高志菊池 寛二笹川 繁吉田 譲見目 恭一
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1996 年 22 巻 2 号 p. 91-95

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抄録

当部門で行っている新規購入機器の機器選定法と機器管理の現状を検討した。機器選定手順は,毎日の巡回点検による稼働率,使用状況および各部署スタッフの要望をまとめ,客観的,総合的な「機器評価表」を作成した。これらと予算枠を考慮し選定を行った。機器毎の選定方針として,心電図モニターは稼働率50%以上の部署は長期貸出しとし,50%以下の部署は短期貸出しとした。貸出し機は周波数ゾーン配置に影響のない有線式を主とした。輸液・シリンジポンプは,互換性,使い勝手を重視し専用セットを用いないタイプとした。除細動器は,パドルの互換性と経皮的ペーシング機能の付加を考慮した。機器評価表の特徴は,1)デモ使用を含む総合的な評価,2)各部署のスタッフの意見を尊重,3)毎年更新などであった。その結果,1995年度は心電図モニターを13台削減し,22台買い換えた。輸液・シリンジポンプは20台,除細動器は4台を購入した。ME機器の中央管理は良い評価を得ているが,客観的な機器選定を行うには,稼働率,各部署の要望等の十分な調査が肝要であり,機器評価表の作成は有用であった。

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© 日本体外循環技術医学会
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