体外循環技術
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直線流路型遠心ポンプ(キャピオックス遠心ポンプ)の開心術での使用経験
大島 浩土屋 淳子斎藤 友信河村 直哉
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1997 年 23 巻 2 号 p. 11-13

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抄録
今回我々は,直線流路型遠心ポンプのキャピオックス遠心ポンプを使用する機会を得て,インペラー型遠心ポンプとの比較を行った。遊離ヘモグロビンはキャピオックス遠心ポンプ群の方がインペラー型遠心ポンプ群に比べ,体外循環開始後60分,120分で増加率は少なかった。血小板数,白血球数は両群の間に有意差は認められなかった。以上の結果から,インペラー型遠心ポンプよりキャピオックス遠心ポンプが,赤血球の損傷が少ないと考えられた。キャピオックス遠心ポンプの溶血が少ない理由として,インペラー型遠心ポンプに比べ,少ない回転数で流量が得られる点が考えられる。
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© 日本体外循環技術医学会
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