抄録
IABPの駆動装置とバルーンカテーテルは,施設により様々な組み合わせで使用されている。当センターにおいても,駆動装置と他社製のパルーンカテーテルを症例を考慮して選択しているが,IABPの効果を減じてしまうほどのアラーム停止を経験した。これは整合性の問題と考え,6種の駆動装置と7種のバルーンカテーテルを組み合わせて実験的に比較検討した。その結果,組み合わせによっては,より良いIABP効果が期待できるものや,バルーンの不完全拡張を呈するものなど有意な差が見ちれた。今回の実験により,IABPを効率良く安全に行うためには,駆動装置とバルーンカテーテルの各々の特性を良く把握して使用しなければならないことを痛感した。