体外循環技術
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乳児用小型人工心肺装置の開発
曽根 慎一石曽根 明浩梅園 直樹田辺 克也
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1997 年 24 巻 1 号 p. 53-55

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抄録
当院では,より低体重の乳児同種血非使用開心術を目指して,人工心肺の充填量削減に努めてきた。しかし,従来の人工心肺装置での回路短縮には限界があった。今回我々は,更なる回路短縮を目的に,ポンプが患者近くに自由に配置できる,ポンプ部・コントロール部分離型の小型人工心肺装置を開発した。これにより初期最少充填量は230mlまで減少した。人工心肺装置の操作性は十分安全であり,体重4kg台でも同種血非使用開心術が可能となった。また,この人工心肺装置により血液および蛋白製剤の更なる使用削減が期待できる。
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© 日本体外循環技術医学会
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